中古のグランドピアノ在庫情報です。
※6/19売約済み。
ヤマハ G3A
サイズ 幅1480 x 高さ1010 x 奥行き1830 (mm)
ペダル 3本
製造年 1988年
現状は外装、内部の掃除、調整をしただけで部品はオリジナルです。
簡単な補修はしていますが外装に傷があります。
※引き続き、当店でも販売対応致しますのでご連絡ください。
実際にご覧頂いて納得頂いてから販売したいです。
Chikuhou Piano Tuning Service
中古のグランドピアノ在庫情報です。
※6/19売約済み。
ヤマハ G3A
サイズ 幅1480 x 高さ1010 x 奥行き1830 (mm)
ペダル 3本
製造年 1988年
現状は外装、内部の掃除、調整をしただけで部品はオリジナルです。
簡単な補修はしていますが外装に傷があります。
GPハンマー交換の報告書を作っていると、以前ダンパーレバークロス貼り替えをした時の報告書が出てきたのでこちらもアップします。
アップライトピアノのダンパー(右ペダル)の機構にはスプーンと言う金属部品とその相手方のダンパーレバークロスがあります。
アップライトピアノのアクションを裏側から。上の白い部分がおなじみのハンマーで、そこから下にダンパーフェルト、ダンパーレバー、ウィッペンが見えます。
ダンパーレバーとウィッペンのアップ。間に金色のスプーンが見えています。
緑の粉が落ちていますが、ダンパーレバークロスが削れて粉になったものです。
ダンパーレバーを取り外したところ。
食器のスプーンに似ていますよね。上の平たくなった部分がクロスと当たるんですが、ここが摩擦によってクロスの成分が焼き付き、ザラザラになってヤスリの様にダンパーレバークロスをどんどん削って、最終的には穴があいて食い込み、鍵盤が戻らない/音が出ないという事になります。
穴のあいた緑のダンパーレバークロス。
全部まとめて外しても良いかも知れませんが、取付の間隔が狂わないよう1つおきにダンパーレバーを外して
クロスを剥がし
この新しいクロスに貼り替えます。
同じ色にしたいところですが、部品屋さんから仕入れると白いクロスでした。
レバーの幅に裁断して貼っていきます。
クロスを貼り替えてもスプーンがそのままではまた削ってしまうので、滑らかになるよう磨いておきます。
作業終了の写真ですが、最初と見た目変わりませんね(笑)
ピアノのハンマーは形、固さで音色を左右する重要な部品です。
使用によって弦との接触面が潰れたり摩耗したりで、時々整音という作業をしますが、いつまでも良い音で弾くには時にハンマーの交換が必要となります。
今回のピアノは古い上に、以前来ていた調律師さんが毎回ハンマーを「先端だけ水平に」削っていたらしく、形がおかしくフェルトもだいぶ減っていたので交換する事となりました。
現在ついているハンマーの角度などを測定し、基準のハンマー以外は全て取り外します。
またタッチウェイトも一応測定しておきます。
取り外したハンマーアッセンブリからハンマーヘッドと取ります。
本来このぐらい使い込まれている場合はローラー(ナックル)も傷んでいるのでシャンクごと交換、又はローラーの交換も同時にした方がいいのですが、予算等の都合上今回はシャンクは再利用、ローラーもそのままにします。
外したついでにシャンクフレンジのトルクを計測、悪いものはセンターピン交換をしました。
タッチウェイト測定の結果、フリクションが高めだったのでこの辺で改善してくれると良いのですが・・・
続いてハンマーの加工。まずは第一整音とプリシェイブ。
測定した角度、位置で穴あけ。
サイドのテーパー加工。隣のハンマーと接触しない様に斜めに削ります。
テーブルソーを使って加工すれば早いんでしょうが、指が無くなりそうで怖いので鉋で削りました。
後側のテイル(アーク)加工。
この加工は
1、斜めに取り付けるハンマーのテイルをシャンクと直角にする
2、バックチェックと擦れない様な曲面にする
意味があります。
テイル加工前と加工後。テーパー加工の前後は写真撮っていませんでした。
基準に合わせて接着して
最後に基準も交換して終了
といきたいところですがまだ作業があります・・・・・・