鍵盤の消毒について(6月4日追記)

covid-19、新型コロナウィルス感染症の予防の為、鍵盤はどのように消毒するかお困りの方もいらっしゃるようなので、ご説明しようかと思います。

まず、ウィルス対策といえば70%以上のアルコールが挙げられますが、これはアクリル鍵盤に使うとひび割れを起こします。(天然象牙鍵盤なら大丈夫ですが、人工象牙は不可。見分けがつかない場合はご相談下さい。)

では何を使うかというと…

私は10年以上、塩素系漂白剤を薄めたものを使っています。公的機関では次亜塩素酸ナトリウム等の表記になっていますが、これは1分間でウィルスの不活化が期待出来ます。

薄め方は500mlのペットボトルに水を入れ、キャップ1杯分の漂白剤を混ぜます。これを要らないタオル等、布に少量つけてから鍵盤を拭き、1分程度待ってから水洗いして硬く絞ったタオルで拭き取っています。

手に漂白剤がつくと荒れますので手袋はした方が良いでしょう。また、手に臭いがついた場合にはお酢をつけると気にならなくなります。

他の方法としては、アメリカのPTGでは界面活性剤入りの鍵盤クリーナー「Cory Key-Brite」を勧めています。(3月初めにはニュースレターが届きました。対応が速くて感心しました)また国内では「キークリン」等の鍵盤クリーナーや「水の激落ちくん」の様なアルカリ電解水を勧めている方もいらっしゃいます。

色々と書きましたが、手についたウィルスで粘膜に触れないのが一番なので、こまめに手を石鹸等で洗うのが重要だと思います。あくまで私見ですのでご参考まで。

 

〜追記〜

経産省と独立行政法人 製品評価基準機構から新たに発表されたところによると、界面活性剤でも十分に効果があるとのことでした。

https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200522009/20200522009-1.pdf

特別なものを用意しなくても従来より利用されている界面活性剤含有の鍵盤クリーナーや、台所用洗剤を薄めたもので良いとのことですから、かなり手軽になりましたね。