セントルイスツアー6(ニューヨーク)

17日。やっと工房見学の日です。
1軒目はFaust Harrison Pianos。郊外の大きな店舗兼工房でした。IMG_1768.JPG

ショールームにはスタインウェイ、ヤマハ、ベーゼン、ベヒなど色々並んでいました。

こちらではピアニストで社長のSara Faustと夫のIrvingさんが案内して下さいました。

主に40年くらい前のスタインウェイを中心に集めて、リビルドし販売しているそうです。IMG_1774.JPG

リビルドする場合はほぼ全て、ご覧の様に塗装も全て剥離し響板、ピン板まで全て交換するとの事でした。

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こちらは新しい響板です。これから本体に取り付けるんでしょうね。

この他塗装、木工、アクションの修理、鍵盤の修理、張弦の部屋を案内して頂き、質問にも快く答えて頂きました。

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Faust HarrisonからAC Piano Craftへ向かう途中、近いのでスタインウェイの工場へ。夏期休業中らし く中へは入れません。

そしてAC Piano Craft。知らないと絶対にわからないビル群の中に入っています。IMG_1817.JPG(あ、会長の腕が・・・)
Alex Kostkais社長がご案内下さいます。こちらはスタインウェイばっかりのようでした

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やはり塗装は剥離して塗り直し、木工、アクション交換、弦交換とやるようです。

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フレームを本体に戻したり、出来上がって来たピアノの整音などは人に任せないそうです。

調律や整調などをしていて、何か変だなと思ったらフレームの取付だったり、ハンマーだったり、だいたいどこかがおかしいそうです。

最後に法被をプレゼント。とっても喜んでもらえました。

と言った感じで工房見学も終了。翌18日は早朝から空港へ行き一旦シカゴへ(2時間48分)。午後には成田へ出発・・・

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なんですが、機材トラブルのため約2時間遅れました。

多くの参加者が成田、羽田から飛行機で帰る為どうなるのか心配でしたが、国内線の手配も依頼していた方の分は振替の飛行機が用意されていました。お一人、自分で手配された方も旅行保険でどうにかなるとの説明がありました。

長々と書いて来ましたが、出発前はニューヨークは行かなくても・・・とか旅費が高いとか色々と思う所はありました。しかし行ってみると思いの外楽しく過ごせました。

参加者の皆さんと旅行会社、現地の方々のお陰です。あり がとうございました。

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セントルイスツアー5(と言いつつニューヨークに行ってます)

15日朝セントルイスユニオンステーションホテルを後にしてセントルイス空港へバスで移動、空港ではまた保安検査が・・・お一人別室で検査されました。 ニューヨークラガーディア空港まで2時間半、ホテルまで現地ガイドの方の説明をききながらバスで移動。

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こんなバスです。

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馬車

ル・パーカー・メリディアンホテルに到着した頃には夕方も良い時間になっていたのでフリータイムは無しでみんなで食事(みなさん日本食が恋しくなったようです)、買い物をしてこの日は終わりました。

16日、日曜のため工房も休み、ジュリアード等は夏休み、しかたがないのでニューヨーク観光。

有名所を見て回りました。 

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あのカーネギーホールと凱旋門

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トリニティーチャーチとフェデラルホール。ワシントン像は記念撮影スポット。

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バッテリーパークからのスタチューオブリバティ。船で島に渡るのはやめました。

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グランドゼロと新しいツインタワー

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ジュリアードはお休み。リンカーンセンターにはホールが3つ。これはメトロポリタン歌劇場。

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国連本部ビル。この日は旗はありませんでした。右はトランプ大統領のお家。IMG_1763.JPG

コーチ?のお店には鞄で出来たティラノサウルスが

セントルイスツアー4

 実質セントルイス最後の日になる14日は、午後のツアーを全員申し込んでいたので午前中だけクラスに参加。僕はVoicing Abel Hammer、アベルハンマーの整音へ。

 Norbert Abelさんがアベルハンマーの説明をし、その後PTG会員が整音の仕方を説明、実際にグランドピアノの一部を4種類の新しいアベルハンマーに交換、整音作業を見せて貰いました。

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他の方達はRick Butler さんのAll about Aural Tuning。感応調律のクラス。(アメリカをはじめ海外では機械を使った調律が比較的多いです) 何人かは前日のIntro to Movie Making Using Final Cut X(こちらもRick Butler さん)にも参加されていましたが、研修の見せ方に大変参考になったそうです。

 お昼はIAPBTのランチ会で食後は各国が合唱を披露。JPTAは最後のアピールと全員で法被を着 て、お礼の挨拶と浜松へ来て下さいというお願いの後「幸せなら手を叩こう」を歌いました。偶然ではありましたがアメリカではガールスカウトで歌う歌らしく、懐かしかったと大絶賛。必ず行きますと声をかけて頂きました。

 

 そしてツアーへ。この日はバドワイザーのビール工場見学でした。セントルイスの町を通ってバドワイザーへ。途中カーディナルズのスタジアムやセントルイスのシンボル、アーチも見れました。試飲もあったのでビール好きな方は楽しかったでしょうね。

 

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 夜はまずBarbershop Choras。床屋でお客さんがコーラスをやっていたそうで、この演奏会の為に現地で集まったみたいです。クラスのお部屋を見て回っている時に練習している部屋があり、参加者募集と書いてありました。

 指揮者に隠れてしまっていますが、 JPTAからも一人参加しています。 浜松大会ではJPTA合唱団が素敵な歌声を聞かせてくれる事でしょう 

 その後はヤマハのレセプション。ベース、ドラム、ピアノの典型的ジャズトリオで中央にはダンスステージがあり自由に踊れるようになっていました。

 自動演奏にしておいて演奏者が休憩に行ったのは面白かったです。 

セントルイスツアー3

13日は完全にフリー。植物園と歴史探訪ツアーもあり、そちらに行かれた方も多かったですが、せっかくのPTGコンベンションなので時間の許す限りクラスに参加してみました。

 クラスは朝8時から夜7時まで90分ずつで5時限あり、時間帯にもよりますが10種類近いクラスの中から選びます。多過ぎて困ります。ちなみにPTGでは専用のアプリ?サイト?があり自分のスケジュールを管理出来るようになっていました。

まずはTaking of the actual PTG Written Exam、筆記試験です。時間の都合で2限目からです。 いつかはRPT(Registered Piano Technician、筆記・実技・調律の各試験に合格した技術者)に、と思ってはいますが、今回は情報収集に。事前に日本語の試験問題もあると聞いてはいましたが、何と言ったら良いかわからず、日本から来たと伝えてなんとか日本語の問題用紙を貰い受検。

最初は書き方も良くわからず、用語も日本と違い、日本では聞いた事もないような問題もありましたが無事合格しました。その場で結果が出て実技試験に進む為の紙が貰えました

 3限目はThings All Things Piano Technicians Should Know、ピアノ技術者が知っておくべき全て?です。タイトルに惹かれて参加してみましたが、グランドピアノのインシュレータ交換等の持ち上げ方、 アクションの引き出し方から、この雑音はなんでしょう?見たいなクイズなど面白かったです。

 4限目は日本の他の方達と合流してRecapping the Vertical Bass Bridge without Removing the Plate、フレームを上げないで低音部の駒を修理する方法です。講師は駒や響板でおなじみのPiano Bolducのクリスチャン・ボルジュックさん。Factory Manager (工場長?)です。 駒を一定の高さで削って新しいキャップを貼り、駒ピンを取付け弦を戻す。通訳してくれてわかりやすかったです。

 5限目はInside the RPT Tuning Exam、調律実技試験のお話です。 調律の試験は時間が4時間だったり、ただピッチを上げる調律ではなかったり、色々と日本の技能検定試験と違うようです。

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スタビリティ、調律の保持が重視されています。 

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 夜はカワイのコンサートでピアノはSK-EX#92、調律はクサカベ ヨシハルさん。Nicholas Susiさんがラフマニノフ、ロッシーニ、 シューベルトを弾きました。 

セントルイスツアー2

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PTGは今年(2017年)60周年、テーマはPiano A Life(ピアノのある人生)です 。

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ホテルにチェックインしてすぐにIAPBTの歓迎レセプションがあり、 そのままPTGオープニングセッション。国歌やPTGの歌らしきものを斉唱してから始まったり、各州からの参加者がいるか呼びかけてそれに応えたり(点呼?)、その流れでIAPBTで参加している各国代表は起立させられたり とアメリカらしいなと感じました。

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 そして会長による歓迎レセプション。軽食が出され有料のバーカウンタもあり、かなり賑やかなものでした。PitchlockのScott Jonesさんがピアノの弾き語りとカラオケの伴奏をする出し物を見て、ここに乱 入して浜松大会のアピール。 法被を着て「上を向いて歩こう」を歌いました。スキヤキソングとしてアメリカでも有名なためご覧の様になかなか 受けが良かったです。

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   翌12日のIAPBT理事会の様子。日本からの出席は日本ピアノ調律師協会会長、 副会長以下6名で す。 この場で浜松の次の世界大会は、2021年はユーロピアノ、2023年はPTG主催で開催される事が決まりました。

   昼食後、今度はIAPBT総会(一般セッション/シンポジウム)。承認等の後各団体の代表によるシンポジウムプレゼンテーション「ピアノのある人生」。 通知が遅かったらしく、各国が自国のピアノ業界の現状など発表するなか、日ピの会長はちゃんとテーマに沿った講演をされました。(笑)もちろんPTGの会長も。

 

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   若干前後しますが、この日正午より展示ホールがオープン、メーカー、サプライヤー、PTGなどの合計44団体のブースが出展されていました。(今数えました) 

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 中には上の写真の様にボロボロのピアノもあり、来年のコンベンションの時は完全に新品のようになっていると説明書きがついていました。多分。 

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 夜はPTG Foundation(財団?)のコンサートです。Ragtime Dr.Dave ラグタイムの演奏でスクリーンには手元 が映し出されます。

Maple leaf ragやThe entertainerなどまさにアメリカ、という音楽です。 

 これでIPPBT世界大会出席という大役は果たした事になります(現に中国の方達は一足先に旅立ったようです)が日程はまだ半分も終わってません。